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見寺 正雪・ミサ子さん

2017.10.01 UPDATE

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自分が美味しいと思った野菜を消費者に届けたい!


清水地区清水杉谷町で露地とハウスを活用して延べ10アールの畑を耕作している見寺正雪さん。見寺さんは、数年前までは水稲を中心に経営をしていました。4ヘクタールの水稲栽培を行っていましたが、体調を崩し高年齢になってきた事を理由に水稲の面積を縮小し、奥さんのミサ子さんが従来管理していた畑に力を入れるようになりました。
 見寺さんは、露地の畑で、多くの品目を管理しており年間を通して約20品目の野菜を膳野菜に出荷をしています。特に、10月に出荷をする大根は栽培本数が多く、膳野菜の店頭でも大変人気となっています。見寺さんが栽培している大根は『おでん大根』と呼ばれる品種のものを栽培。見寺さんがおでん大根を作るきっかけは、3年前に種を購入して試験栽培をした際、非常に味が良く家族からも評判が良かったので次年度から本格的に年間の栽培体系に取り入れ、膳野菜に出荷を始めました。「自分が食べて美味しいと思った物しか作らない」とミサ子さん。新しい品目や品種を取り入れる場合、品種選定をするのはミサ子さんの仕事。その際に一番注意をしている事は、まず自分が作って味見をする事。ミサ子さんは出来た野菜を自分で調理し美味しいと思った物を、消費者にも美味しさを伝えたいという気持ちで次年度の品目に取り入れています。昨年の収穫感謝祭の中でも、見寺さんの大根は搬入と同時に瞬く間に売れていきました。昨年の販売量を元に、今年は大根の栽培面積を2倍に増やしています。
 大根の栽培は、土作りの油粕とあさひを散布する事から始まり、8月25日から3段階に分けて播種を行います。その後、害虫や病気の発生を見て防除を行います、栽培期間中に追肥を2回散布して10月初旬から出荷開始となります。見寺さんの栽培の特徴は、株間を広くとる事。株間を広くする事で、野菜にストレスが少なく風通しもよくなる為、病気にもかかりにくくなります。
 秋から冬にかけて、おでんや煮物など需要の高まる大根。その料理に適した見寺さんの作る大根は、10月5日頃から膳野菜に出荷されます。


健康作りの為に2人で農業

今年で85歳になる見寺さん。若い頃に比べ体力も減ってきた中で、精一杯農業を続ける理由は健康を保つ為。数年前まで4ヘクタールの水稲を管理していた時は、夫婦2人で体に負担をかけながらやってきたと見寺さんは話していました。今では、畑の機械作業や力仕事は正雪さんが担当し、播種や芽かきなど細かい作業はミサ子さんが担当しています。収穫を始め選別や袋詰めの作業も2人で協力して行います。「畑をするのは健康作りのため」とミサ子さん。正雪さんが体調を崩してから、今まで以上に健康に気を付けるようになったそうです。これからも2人仲良く、たまにケンカもしながら膳野菜に美味しい野菜を出荷していきたいと見寺さんは話していました。

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