収穫から調理まで手間いらず!女性目線での野菜作り!
朝日地区で約5アールの畑を作っている斉藤さん。この畑でジャガイモをはじめ玉ねぎやイチジクなど年間を通して20品目の野菜を栽培しています。少量多品目で栽培している中で、一番多く作付し膳野菜に出荷をしているのがスナップエンドウ。膳野菜会員の中でも上位の出荷量となっています。斉藤さんがスナップエンドウを作り始めたのは6年前。近所の人から美味しいから作ってみたらと言われ作り始めたのがきっかけ。出来たエンドウを調理して食べたところ、莢ごと食べるため調理の手間があまりかからず、家族からも好評。エンドウはカボチャやはくさいのような重量物と違い、軽量物で女性一人でもたくさんの本数を栽培し管理出来る事に着目し年々本数を増やし現在では約70本を栽培しています。
スナップエンドウの栽培は、11月上旬の播種から始まります。年を越し3月の暖かくなった時に圃場に定植をします。エンドウはツルが伸びて樹が大きくなる為、支柱立てが非常に大切な作業になります。斉藤さんは支柱に竹を使い1株ずつ丁寧に誘引しています。4月の花が咲きだした頃に追肥を行い、5月に収穫は最盛期となります。「栽培本数が多くなり収穫遅れにならないか心配」と斉藤さん。スナップエンドウは莢ごと食べるため、収穫遅れで豆が肥大しすぎると外皮も硬くなり商品価値が低下します。今年の栽培本数70本は過去最大。例年の倍量の出荷を目標に挑戦をしています。
スナップエンドウには栽培期間中あまり病気や虫の被害は出ないので防除も最小限に抑えています。一番の天敵はカラスと猿。従来、斉藤さんは山際に位置する畑でエンドウを作っていた時に猿の被害でほとんど収穫出来なくなってしまいました。その経験を活かし、家の近くの獣害の少ない畑を選んで栽培するようにしています。また、カラスなどの鳥避けには水糸を張りCDを吊り下げ被害防止に努めています。
出荷歴13年!膳野菜は他生産者との交流の場
斉藤さんは膳野菜が仮店舗の時代から出荷をし今年で13年目。斉藤さんは、「毎日出荷に通い、朝日地区以外の農業者の方と友達になれた。」 と話します。膳野菜がオープンするまでは、朝日地区の農家との交流が主でした。膳野菜に通い始めて、他地区の生産者と朝の出荷時に話をするようになり交流が増え、今では栽培技術の情報交換などを行っています。