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上野清和さん

2016.05.26 UPDATE

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 約10㌃の経営面積で最大限の所得を目指す!


 水田園芸を開始して7年目の朝日地区の上野さん。JAの特産品である『織田きゅうり』や『ニューピーマン』をはじめ去年よりJAが進めている『越前レタス』と『ニュースイート』の4 品目を栽培しています。上野さんの経営面積は約10㌃。約300平方㍍の圃場を3ヶ所利用し、年間を通した水田園芸を行っています。昨年秋に試験栽培をした秋獲りレタスが栽培しやすく収益性の観点から結果も良く、今年は春と秋の2作獲りにチャレンジしています。3月から春獲りレタスの栽培が始まり、5 月に織田きゅうり、8 月には秋獲りレタスを栽培し3月~11月まで圃場を有効活用させる事で所得向上を図っています。
 上野さんが水田園芸を始めたきっかけは、水稲の作業委託をお願いしていた方がやめた事が転機となり、水稲より手間がかかるが所得が上がりそうな水田園芸に着目。農業機械を所有していなかった為、管理機を購入し1年目は織田きゅうりとニューピーマンを栽培開始。上野さんの経営の特徴は、市場出荷を中心とした1圃場1品目の作付している点。少量多品目栽培では品目に合わせた肥料や農薬が必要になりコストがかかりすぎてしまう。1品目に絞る事によって使用資材を統一しコスト低減にも繋がります。「野菜を作る時に一番肝心なのは排水対策」と上野さん。通常野菜を作る際、高畝にして排水対策をしますが、上野さんは通路の水溜まりを見つけ水稲栽培で使用する溝切り機を使用し、通常より5 ㌢深い溝を作る事で排水性能が高め、良品質の野菜生産に向けて工夫しています。

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消費者に食べてもらう野菜だから、きれいな畑できれいな野菜を出荷!

 
 今まで野菜栽培の経験が無かった上野さん。試行錯誤しながら栽培して出来たきゅうりやピーマンを見て、「こんなに大きくて形のいいもんが取れるんだ」とびっくりしたそうです。もともと上野さんは木材加工の仕事をしていた事もあり、手先は器用で仕事は丁寧。畑の畝立や支柱の設置など細かい作業にまで気を配りながら綺麗な圃場作りに努めています。「人よりもいいモノを作りたい」と話す上野さん。出来た野菜の外観に特にこだわり、栽培期間中は毎日圃場に足を運び野菜
を観察し、害虫や病気の発生が無いか確認しています。選別も厳しく行っており、少しでも形がいびつな物や傷があるものは出荷せずに、形や大きさが良いものだけをを市場や膳野菜に出荷しています。上野さんは、畑で作業をしていて孫娘が手伝いに来てくれる事が一番の喜びだそうです。

出荷品目:ニューピーマン・キュウリ・レタス

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