実家の郷土料理の美味しさを消費者に届けたい
膳野菜の賑わう惣菜コーナーにあべかわ餅や創作惣菜を出荷している三上さん。三上さんは、毎日惣菜を5~ 6点調理し販売しています。膳野菜がオープンして半年経過した頃に、店長に「店に私が作った惣菜や餅を出したい」とお願いし出荷を始めたのがきっかけ。三上さんの実家は芦原。坂井郡の郷土料理として三上さんが子供の頃によく食べた「あべかわ餅」と「とびつき団子」の美味しさを丹生膳野菜のお客さんに伝えたいと思い、実家で作り方を学び、自家栽培のもち米を使用し心をこめて調理しています。あべかわ餅を作る際にこだわっているのが、もち米を粉にした時の状態。県内の製粉業者ではもち米を粉にしても粗く仕上がってしまう為、県外の製粉業者に依頼し、きめ細かなもち粉に仕上げてもらっています。そのもち粉を使用して出来上がったあべかわ餅は柔らかく、硬くなりにくいのが特徴。もう一つのとびつき団子は、餅を団子状に丸め周りに豆をふんだんにつけて夏に食べる三国町伝統料理。通常、周りにつける豆を煮る際に砂糖を使用しますが、三上さんは砂糖とあわせて塩を入れて煮る事によって味に深みを出すように工夫しています。三上さんの作るあべかわ餅は「おばちゃんのあべ川餅」のネーミングで年間を通して膳野菜で販売しています。
惣菜を作る時のポイントは消費者から見た外観!
調理し丁寧に盛り付けされる惣菜。「どんなに美味しく出来上がっても、盛り付け方が悪かったらダメ」と話す三上さん。消費者の人は同じ物が並べられていたら一番美味しそうな物を選んで購入していくのを見て、盛り付け方や料理の色合いなど外観に特に注意しています。それだけでは無く、ラップを巻く時にシワが入らないように丁寧に作業し消費者の目線で調理作業を行っています。惣菜の味付けは三上さん自身が好む味付けで行っていて、添加物を一切使用していません。その味付けが消費者から大変好まれています。現在、店頭でパック詰めで販売している惣菜を大皿に盛り付け、消費者が自らパック詰めをする計り売りが今後出来るように膳野菜と思案しています。