13時までのご注文で当日発送

休日(毎週水曜日)・在庫状況などにより遅れる場合もございます。

水曜日のご注文は木曜日の発送となりますご了承ください。

膳野菜日記

2019/09/09

「旨いご飯」には代々伝わる炊きへの熱意がこもっている!

店長のウエノです。

今日はまずはじめにみなさんに見せたいものが!!

kamado.JPG

ズシッと重みと年期を感じる黒い物!これは「カマド」です。もうアンティークな小物というか大物かと勘違いしてしまうほどお米に囲まれたこのカマドは絵になります。

でもただの飾り物ではないんです。このカマドは現役バリバリ!炊きあげることができます。このカマドで炊き上げたごはんがまた旨いんです!米粒が立ち、コシと弾力、米の甘味が存分に生きてお茶碗にやってきます!

今日はいぶし銀の黒い輝きを放つ「カマド」についてです。

このカマドは水稲のもみ殻を燃料に火を焚き、米を炊き上げます。稲刈りして乾燥させ、玄米にする際に出てくる副産物「もみ殻」を燃料にごはんにするなんて、昔の方の知恵には恐れ入ります。

ちょっと話はずれますが、玄米を精米にする際にでてくる「ぬか」は、また田んぼや畑にまいて有機質たっぷりの肥料になります。

そう思うと日本人の食の中心である「米」は副産物を含めて無駄なく栽培に活用され、食生活を支えていたと強く感じますね

「はじめチョチョロ、なかパッパ」と言われていた米炊き。炊き加減が難しく、昔が舞台のドラマでもご飯炊きに苦労している場面が見られますよね。

現代では炊飯器が素晴らしく、簡単に炊き上げられますし、どこかのお米マイスターも炊飯器でご飯の味が変わるといわれるほど!炊飯器の最大の目標はこのかまど炊きの再現と言っても過言ではないでしょう!!

カマド炊きがおいしい理由はご存知ですか?

先ほどの炊く極意を表した「はじめチョロチョロ~」。の言葉。古から伝わるこの炊き方は理想的な炊き方として現代でも生き伝えられています。


「はじめチョロチョロ」ははじめは弱火で釜全体をゆっくり温め、熱を均一に伝えることで米の旨みと甘みが引き出されます。

「なかパッパ」は一気に火力を上げて、沸騰させることで米に熱を行き渡らせ、ふっくらとした粒に仕上げ、ふっくらとした食感が生まれます。

極意の続きは「ブツブツ言うころ火をひいて」は火を弱めながら沸騰を維持させることで釜の中の水分を吸わせもちもち感をさらに高めます。

もう終盤!粒ハリと大きく立たせる「一握りのわら燃やし」。再び強火にすることで釜の中の水分を飛ばします。

最後!美味しいご飯の大事な仕上げ。蒸らしです「赤子泣いてもふたとるな」はお米に旨みを閉じ込める表現です。


このようにカマド炊きでは炊飯時の火力や温度、音など人間がもつ感覚をフルに使われていますね。それほど日本人にとって、米は食の中心、おいしいごはんを食べたいと代々引き継がれ、昔の人たちの米炊きの熱意を感じさせます。これだけ技術が確立しているかまど炊き!そりゃ、旨い!!

そんなカマド炊きを丹生膳野菜はチャレンジします。このようなカマド自体、なかなかお目にかかれる品物ではありません。そのため、私たちも練習します!笑

上手に炊ける自信を積み上げた際には、かまど炊きごはんのおにぎりの試食会を開催したい考えていますので、こうご期待!!

詳細が決まりましたら、皆様にお知らせしますね!