JA広報担当ウエノです!
暦が3月になり、農作業のスタートが近づいていますよ!!3月20日以降には米をはじめいろんな春夏野菜の作付けが始まり、その準備も少しずつ始まってきます!
農家さんが行うその準備のひとつが今現在JAで受付している「特別栽培」の申請です。
農産物を栽培するためにいろんな教科書や参考書には、病害虫の被害を抑えるために農薬を使用したり、草対策で除草剤を使用したりします。また肥料では撒いてすばやく効果を吸収させ生育を良くする化学肥料を使用したりするのが一般的です。この栽培を「慣行栽培」といいます。
特別栽培農産物とは農産物を栽培する上で、一般的な栽培、慣行栽培より農薬や化学肥料の使用を5割以上少なく栽培される農産物のことをいいます!!福井県ではその使用体系に分けて4つの区分に分けて認証しています。
①農薬及び化学肥料を不使用の区分
②農薬を不使用で化学肥料を5割削減した区分
③農薬を5割削減し、化学肥料を不使用の区分
④農薬及び化学肥料を5割削減した区分
上記の区分の特別栽培を農家さんが自身の圃場や栽培工程など勘案して、どの区分で行うかを決め、その栽培計画をJAに提出。収穫前にJAと県の専門家が栽培日誌を中心に計画通り、使用制限を守って栽培しているかを確認します。そこで異常が無く認証された農産物について上記の区分に応じた恐竜のシールを貼って販売流通されることになります。
農家さんにとって農薬や化学肥料の使用を控えた栽培をしているので、栽培においてもいろんな工夫や苦労をされています。
例えば農産物を栽培している上で畑の栄養を横取りする「雑草」の対応です。農薬不使用の場合には手作業で除草したり、畑全体に防草シートなどを張り巡らせたりと農薬の代わりに対応しています。
また、化学肥料についても、稲わらなどを土に還して土づくりに役立てたり、生長に必要栄養素が少なく、効果が現れるのが遅い有機肥料を多く、また効果を逆算した適期の施用など行っています。コストの面でも労働時間が増加するほか、肥料代などもかかってきます。
その上、特別栽培では一般的に収量が慣行栽培比べ少なくなると言われています。
そんな中ですが、消費者の皆様からの信頼を高めるため、また環境を大事にして今後長く農業を継続していくために特別栽培に取り組む農家さんは数年前に比べて増加しています。
特別栽培農産物は農家さんが安全性を高めるために努力され、専門機関の確認をした安心して食べていただける証!大型スーパーではなかなか見ることはないですが、丹生膳野菜をはじめ、いろんな直売所には多く出荷されています。
ご家族に特に、お子様やお孫様に少しでも安心しておいしい野菜をとお考えの皆様はぜひ手に取ってみてくださいね!
※特別栽培は慣行栽培をさらに安全性を高めた取り組みであり、慣行栽培においても適正な農薬や化学肥料を使用されていますので、安心してお買い求めください。
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