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膳野菜日記

2015/02/27

キュウリやトマトの苗は病気発生を抑える接ぎ木苗で

JA広報担当ウエノです!!

2月も終盤。3月にはひな祭り~と温かい雰囲気に包まれますが、気候も春の陽気になってきますよね。 これから夏野菜に向けて、農家さんも畑の準備を始める時期になってきます。

今日のブログは夏野菜の定番のトマトや茄子、キュウリやスイカなどの苗の選び方です。これからこれら夏野菜の苗が丹生膳野菜はもちろんですが、ホームセンターなどにも並び始めます。家庭菜園やプランター栽培をする際には連作障害などの関係から苗選びは非常に重要です。※連作障害については後日改めてご説明しますね^^

販売されている苗の種類は2つ!!  自根苗と接ぎ木苗。

自根苗は文字の通り作物自身が生長した苗です。 今回おススメしたいのが接ぎ木苗!!!!

DSCF6485.JPG写真:キュウリ苗の接ぎ木苗づくりの写真


接ぎ木苗とは、地下部の根の台木と地上部の茎葉の穂木を接ぎ合わせした苗のこと。さっき言った夏野菜の定番であるトマトや茄子のナス科やキュウリやスイカなどのウリ科を栽培したい方は次の点が理由で強くおススメします!^^!

①植えた後の初期の病気にかかりにくい。
土壌から伝染する病気に耐性を持つ台木を利用すれば、病気が発生しにくくなります。なので、薬の施す回数も少なくて済むので、食べる際にも安心できますよね。さらに。自根苗ではトマトやナス、スイカの場合、一度、栽培すると4~5年ほどの栽培期間をあける必要がありますが、接ぎ木苗を用いると短い期間で作付けが可能となります。ただし、全ての病気に耐性をもつわけではないので、台木の耐病性を確認して選ぶ必要があります。

②生育の勢いの維持
夏野菜の栽培の特徴ととして、収穫期間が長いことがあげられます。そのため、生育後期に勢いが衰えることが自根苗の場合起きやすいですが、接ぎ木苗の場合勢いが衰えにくい特徴があります。(肥料の量や天候に左右されますが・・・)

③初期生育が確保できる
春に植える時期は畑の地温が低くなりがちですが、接ぎ木苗では自根苗より生育が進みやすい。

でも、、、デメリットもあります。実は値段が高い!!自根苗に比べて2倍くらいしてしまいます。しかし、農産物を栽培する際には「苗半作」という言葉があるように、苗づくりがうまくいけば栽培過程の半分までいったというぐらい苗が大事。さらに、栽培をするにあたって重要なのは畑に苗を植えた3~5日間。この間に根が畑に張るかどうかが肝です。初期生育が良く、病気にかかりにくい接ぎ木苗を使用することが上手に栽培するためのポイントですよ!!

では苗を買う際にはチェックするポイントは???というと

・病気や害虫に侵されていない
・茎の節間が短くて太く、しっかりしている
・葉が大きくて厚く、色が濃い
・子葉がしっかりしている
・根が良く張るためにポットが大きいもの
・老化苗(古い苗)でない(ダラーと垂れて弱っていない)
・接いだ部分が密着してしっかりしている

これらのポイントをチェックしてお買い求めくださいね。

もう一つ!!お見せしたいものがあります。それは接ぎ木苗を作っている様子。 ご紹介するのは病気に強くて発根進みやすいカボチャの台木に、きゅうりの苗を接ぐ様子です。この接ぎ方は「呼び接ぎ」と言われる方法です。

DSCF6474.JPG手前がキュウリ苗、奥が台木となるカボチャの苗です。

DSCF6478.JPGバランスを見ながら、二つの苗に互い違いにナイフで切り込みを入れて、組み合せて、その部分をクリップで固定します。その後ポットに入れて、育苗するんです。この細かい作業ははやり手作業。ひとつひとつ丁寧にしないと、プチッと切れてしまったり、接ぎ部分が接合しない、さらに水分があると、そこから病気が来たりと非常に繊細な作業となっています。

作業の様子はこちらの動画でも確認できます!!


値段がちょっと高めになっているのも納得です!!

さぁ、春作業解禁間近!!私もいろんな畑の様子を巡回していきます!! その際に見られた病気や上手な点などあったら、ブログアップさせていただきますね!!

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